誰もいない駅
だ~れもいない駅、ふたりの愛を確かめたくって~♪(南沙織か森高千里かによって年代がわかる)
12月1日、中川根商工会にて講演のため、大井川鉄道、下泉駅に降り立つ。古い小さな木造の駅舎は日没とともに誰もいない真っ暗な廃墟と化す。彼女はその闇のなかに佇み、私を待っていた。彼女と言っても私の彼女ではなく、中川根商工会の松田じゃなくて、小笠原聖子さんである。彼女の案内でまずは宿へ、講演が終わってからでは電車がないのである。いきなり食事が並んでおり、さあ、どうぞ。あまり腹も減っていないし、酒も飲まずに飯なんか食えるわけない!ほとんど箸もつけず講演会場へ向かう。「あのー、講演が終わってあとで何かないの?」「ありません!」「じゃあ、何処か飲めるところは?」「ありません!」「ぎゃー!」講演の帰り道、最近唯一出来たという街道沿いのコンビニに立ち寄り、缶チューハイとつまみを買って寂しく宿の部屋であまり映りのよくないTVを見ながら酒を飲む。また都合の良いことに映画「オールウェイズ三丁目の夕日」をやっており映画に感情移入しているのか、現実を嘆いているのかわからない状況のなか一人で床に着いたのであった。